販促の「TY」を防ぐには
2011/01/3 カテゴリ:美容室のマーケティング
毎年、年末になると年間販促計画の作成会議に出席する回数が増えます。年末に一年間の販促計画を作り、その計画のもとに新年をスタートするのです。昨年末も例年と同様に多くの計画作成会議に出席しました。その会議で年間販促計画を作った美容室は新たな計画のもとに2011年をスタートさせています。
すでにご存知かと思いますが、販促とは販売促進の略で、広告やキャンペーンなどによって、お客様の、商品やサービスを買いたいという意欲を引き出す取り組みのことです。
さて、ここで皆さんに一つお聞きします。
皆さんは販促に「TY」という言葉があることをご存知でしょうか?「TY」とはあることを略した言葉なのですが、いったい何の略でしょう?
その答えは、「タイミングが読めない」です(「KY(空気が読めない)」のようですね)。
販促はタイミングがとても大切で、売れるタイミングを逃してしまうと、いくらお金をかけた販促企画であってもほとんど効果がないということがあるのです。これを逆にいえば、販促は売れるタイミングを読むことがポイントであり、タイミングよく実施すればより高い反応と売上げアップが期待できるのです。
売れるタイミングを的確に読むための基本的な方法としては、カレンダーから1年間の流れをとらえることがあげられます。各月を順に見ていくと、1月の初詣や成人式、2月の節分やバレンタインデー、3月のひな祭りやホワイトデーなど誰もが知っている行事以外にも様々な行事があることに気づくはずです。またこのほかにも、それぞれの地域における行事もあることでしょう。
これらの様々な行事は、その都度、消費者に新たなニーズを起こさせます。販促はこのタイミングを読んで実施し、商品やサービスの購入に結びつけるのです。はじめに年間販促計画についてお話ししましたが、年間販促計画というのは「TY」になることを防ぎ、タイミングよく販促を行って売上げをアップさせるために作成するものなのです。
ちなみに、消費者のニーズに影響を与えるのは年間の行事や地域における行事だけでなく、政治や経済の動きなども影響を与えます。最近の例としては、子ども手当や家電・住宅エコポイント、エコカー減税・補助金などがあげられるでしょう。
ここ数年、経営環境の厳しさが増しているせいか、美容室のみならず積極的に販促に取り組む企業が増えています。ただし、これまでの経験と勘にもとづいて場当たり的に行われるケースが多く見受けられることも事実です。販促の効果を上げるためにも、年間販促計画を作られていない企業様はこれを機に計画を作成し、新たな年をスタートしてはいかがでしょうか?