数字が独り歩きしていませんか?
2011/04/18 カテゴリ:美容室の経営全般
こんにちは。コアコンサルティングの土田正憲です。
先ほど支援先美容室の次年度計画案をチェックし、アドバイスのメールを送ったところです。
さて、年間計画の作成を指導していると、しばしば「数字の独り歩き」を見かけます。
以前、こんなことがありました。
数値計画(目標)に目を通したところ、新規客の獲得目標が本年度実績の50%超の伸びと、やけに高く設定していることに気づきました。
何かここまで伸ばす方策を考えているのだろうか?そう思いながら行動計画を確認してみましたが、特にそのような方策は計画されておらず、今取り組んでいることを、そのまま次年度も継続するという内容になっていたのです。
そこで、この点についてさっそく店長に尋ねてみると、「最近、新規客が減ってきているので、来年は増やしていきたいんです」という回答が返ってきました。
数字が独り歩きしている・・・。
店長は新規客が減少しているから来年は増やしていきたいという考えがあり、本年度実績よりも50%超の伸びで新規客を獲得するという目標を立てたのですが、その目標を達成するための方策については何も考えられていなかったのです。
年間計画など経営計画を作成する場合は、数値計画(目標)と一緒に、それを達成するための方策を盛り込んだ行動計画がセットになっていなければなりません。しかし、それにもかかわらず、往々にしてこの事例にように数字だけが独り歩きしていることがあるのです。
行動があってはじめて結果がでる。
年間計画を作る際には数字が独り歩きしないよう、十分に注意することが必要なのです。