いつまで経っても経営をバトンタッチできない
2012/06/8 カテゴリ:事業承継
そろそろ後継者に経営をバトンタッチしたい。でも、借入金が多く、こんな経営状態ではとても継がせるわけにはいかない。自分が作った借金は自分で何とかする。
とはいうものの、何年経っても借入金は減らない。どうしたものか・・・。
こんにちは。
コアコンサルティングの土田正憲です。
経営相談ではこのような悩みを持つ経営者にたくさんお会いします。今週も2件ありました。
このようなケースにおいて、さらに状況を確認してみると、「こうすれば何とかなるだろう」と社長が頭の中で考えているだけで、経営改善に向けた具体的かつ計画的な取り組みが行われていない、ということがほとんどです。
このような状態では、いくら何とかするといっても借入金を減らすことはまずできないでしょう。やはり、「いつからいつまでに」「何に」「どのように取り組み」「いくらキャッシュを出し、いくら借入金を減らすのか」という内容を盛り込んだ経営改善計画を作成し、それに沿って実行していく必要があります。よほど運が良ければ別ですが、このように取り組んでいかなければ、結局何も変わらないし、いつまで経ってもバトンタッチはできません。
またこのほかにも、後継者候補等の状況を考慮する必要がありますが、現状を共有化して、一緒に計画を作成するという方法もあります。
まぁ、いずれにせよ、このような場合は計画的に経営改善を進める必要があるということ。そうでなければ何も変わらないし、いつまで経ってもバトンタッチできず、むしろ経営状態をさらに不安定にさせてしまいかねません。