自筆証書遺言の書式を見直す議論が進んでいます
今朝の新潟日報に自筆証書遺言の書式を見直しているという記事が載っていました。終活ブームで遺言の利用が増加しているなか、民法が定める自筆証書遺言の書式があまりにも厳格との指摘があり、これを受けて法制審議会が議論を進めているということです。
事業承継の支援においても遺言作成について助言する場合はあります。その際、自筆証書遺言は要件を満たさないと無効になる可能性が大きいため、費用はかかりますが公正証書遺言の利用を進めるケースが多いです。
記事を読むと、自筆証書遺言の書式の簡略化を求める声がある一方で、偽造や作成者の意思に反した内容に改ざんされることを防ぐには限定的な見直しにしたほうがよいという声もあるようです。今後1年以上をかけて議論する見通しということですが、推移を見守りたいと思います。