仲間づくりも後継者塾の目的、学び続けることが成長につながる
2019/02/10 カテゴリ:事業承継
過日、三条商工会議所・後継者塾が全5回の講義を終えた。
弊社はこれまでも後継者向けセミナーや研修をいくつかやらせていただいているが、今回は事業承継センター(株)様が実施している後継者塾のカリキュラムとテキスト等を用いて行った。私と弊社役員のもう一人の土田が同社の後継者塾の認定講師であることから実現できたのである。
■三条商工会議所 ホームページ
http://www.sanjo-cci.or.jp/seminar/181120successorschool
■事業承継センター(株) ホームページ
http://www.jigyousyoukei.co.jp/2018/11/11165/
この塾の最大の特長は、後継者が自社のことを徹底的に知ることである。
後継者向けのセミナーや研修は数あれど、そのほとんどはリーダーシップや財務、経営戦略、マーケティングなど経営知識を教えるカリキュラムとなっている。もちろんこれらのことを学ぶことは大切である。しかしその前に後継者がやるべき重要なことがある。自社のことを徹底的に知ることだ。創業に至った経緯や今日までの歴史、経営理念に込められた思い、ビジネスモデル、業界動向・・・。自社のことを知らずに経営革新や経営上の判断を行うことは難しい。会社は変革していかなければ衰退する。その際に必要なことは「守るべきこと」と「変えていくべきこと」の見極めだ。また、経営は問題解決の連続であり、取りも直さず判断と決断の連続である。経営理念が判断の拠り所になるといわれるが、それに加えて自社の歴史も判断のベースを構成する。このようなことから、後継者は何をおいてもまず自社のことを徹底的に知ることが求められるのである。
受講生のグループLINEもできた。同じような境遇をもつ仲間をつくることも講義と同じくらい大事なこと。実はこの塾のもう一つの特長が仲間づくりである。講義が終わった後も受講生同士で学び続けていくことが成長に結び付いていく。
かくいう私も、実はこの後継者塾で習うことを実践している。一つとして、ビジネスモデル分析で弊社の弱点を見つけ出し、克服に向けて動き出していることがある。極めて経営に役に立つ内容であると実感する。
末筆ながら、このたびお世話になった三条商工会議所の皆さま、事業承継センター(株)様にあらためて感謝申し上げたい。