知的資産経営を学ぶ
2010/08/24 カテゴリ:コンサル日誌
コアコンサルティグの土田正憲です。
先週、金沢市で行われた知的資産経営に関する研修を受講してきました。
知的資産経営とは、自社の強みである知的資産をしっかりと把握し、それを活かすことで業績アップに結びつける経営のことです。
知的資産は企業の競争力の源泉であり、人材、技術、技能、組織力、企業理念、ブランド、顧客とのネットワークなど、貸借対照表には表れない目に見えにくい経営資源です。①人的資産、②組織資産、③関係資産の3つに分けられ、それぞれが相互に関連しあって組織の価値につながります。また、どのように関連しあうかはその組織独自のものであり、そこに競争力の源泉があるのです。それぞれを説明すると下記のとおりです。自サロンに当てはめて考えてみてください。
【人的資産】
従業員が退職する際に持ち出す資産のこと。
例えば、経験、ノウハウ、イノベーション能力、学習力、柔軟性、想像力、モチベーションなど。
【組織資産】
従業員が退職しても企業内に残る資産のこと。
例えば、システム、マニュアル、データベース、組織の柔軟性、文化など。
【関係資産】
企業の対外的関係に付随したすべての資産のこと。
例えば、顧客満足度、顧客ロイヤルティ、イメージ、供給会社との関係、金融機関との交渉力など。
昨今、少子高齢化の進展やグローバル競争の激化を背景として、知的資産を活かした他者との差別化、短期ではなく持続的な利益の実現を可能にする知的資産経営の重要性が増しています。
今回の研修では若年層の就業支援を目的とし、知的資産経営の視点から企業の魅力をPRするレポートの作成方法を学んできました。しかし、その研修の内容からはPRレポートを作成するだけにとどまらず、経営をサポートするにあたって参考になることをたくさん学ぶことができました。