事業承継フォーラム2012【第一話】社長業を伝えること
こんばんは。コアコンサルティングの土田正憲です。
10月12日(金)、都内で開催された事業承継フォーラムに参加してきました。

当日は、基調講演をはじめ事業承継支援と第三者承継に関するパネルディスカッションが行われました。
そこで、今日から数回に分けてこのフォーラムで感じたことを書いていきたいと思います。
今回は、基調講演について。
「『一代一創業』でつくる百年企業」の演題で、チロルチョコ(株)の代表取締役であられる松尾利彦氏が講演されました。チロルチョコ、皆さんご存知ですよね。
■チロルチョコ(株)のホームページ
http://www.tirol-choco.com/
これまで松尾氏はこのような講演を引き受けたことがなかったのですが、来年、同社では事業承継を予定していることもあり、今回は節目として引き受けたそうです。
松尾氏の話はどれも印象的でした。その中でも特に心に残ったのは、折に触れて後継者と社長業について話をしているということです。
社長業。
しばしば耳にする言葉です。
松尾氏が考える社長業は2つ。
1つ目は雇用を守ることです。
社長は全社員の人生を背負っている。だから雇用を守らなくてはならないということです。実は、この後に行われたパネルディスカッションにおいても、雇用を守るために事業を承継し、継続していかなければならないという話があがっていました。
これは大変重要なことだと思います。
資料は少し古いですが、2006年版中小企業白書には、年間約29万社の中小企業の廃業のうち、後継者不在を第1の理由とした廃業は約7万社となっています。中小企業は我が国企業の9割を占め、常時雇用者の7割が働いています。もし事業承継が円滑に行われなければ雇用や技術が喪失し、日本経済にとって大きな損失となってしまいます。
そして2つ目。社長は自社の成長戦略を描いていかなければならないということです。もちろん、これは雇用の確保にもつながっていくことは言うまでもありません。
今回の講演では、この2つの重さを強く感じることができました。他方、事業承継にあたっては、これをいかにして後継者に伝え、実践させていくにかが肝要です。そのためには、「折に触れて後継者と話しをしている」という松尾氏の言葉にあるように、社長から後継者に対して機会があるごとに何度も伝えていくことが必要となります。
講演ではこのほかにも参考になる話もたくさんありました。改めて書いていきたいと思います。
あっ、そうそう。
小学生の娘に「チロルチョコの社長の話を聴いてきたよ」と話したところ、「きなこもちが食べたくなった」と・・・。きなこもちはチロルチョコの大ヒット商品。この商品化の話もおもしろかったです。