事業承継フォーラム2012【第三話】知的資産経営を事業承継に活かす
2012/10/18 カテゴリ:事業承継
こんばんは。コアコンサルティングの土田正憲です。
今日も事業承継フォーラム2012について綴っていきたいと思います。
では、さっそく。
今回はパネルディスカッション1についてです。
パネルディスカッション1では、「身近で頼れる窓口を目指して~事業承継支援の現場から~」というテーマのもと、知的資産経営を事業承継につなげることについての話を聞くことができました。
知的資産とは、目に見えにくい形のない資産で、企業の競争力の源泉となるものです。具体的には、人材や技術、知的財産、経営理念、人脈などがあげられます。また、知的資産経営とは、知的資産を把握し、それを活用することで業績の向上につなげる経営のことです。
では、事業承継において知的資産経営がどのような効果をもたらすのでしょうか?
まず、現経営者と後継者との間で経営環境や今後の事業の方向性についての認識を共有することができます。また、事業承継計画を知的資産経営報告書と併せて提示することにより、事業承継の過程を社内外の関係者に伝えることができるようになります。
パネルディスカッションでは、(株)清原の専務取締役であられる清原氏が、滋賀県中小企業団体中央会の支援を受けて作成した知的資産経営報告書について話をされました。
★(株)清原のホームページ
⇒ http://www.kiyohara-net.co.jp/index.html
清原専務は作成する前、知的資産経営報告書について、どんな効果があるのか?と半信半疑だったそうです。
ところが、作成してみると、技術力を文書で伝えられることによる新規取引先のリアクションや、会社の歴史を伝えることによって社員の自覚が芽生えるなど、経営へのプラスの効果を実感しているそうです。
先刻ご承知のとおり、企業経営おいては信用が第一で、これをもとにさまざまな取引が成り立っています。しかしながら、事業承継よって信用力が低下し、取引に支障が出る場合もあるのです。知的資産経営は、これまで経営者が培ってきた知的資産を円滑に引く継ぎ、承継後の経営を安定化させることに寄与するものなのです。
さて、ここまでつらつらと書いてきましたが、このパネルディスカッションを通じて、事業承継は「経営そのもの」を如何にして円滑に承継していくかが重要であり、自社株式や事業用資産の承継、それにかかわる税金対策は一部にすぎないということを改めて認識することができました。